膝の痛み

膝痛は大きく分けると2種類あります。

ひとつは高齢者に多い変形性膝関節症

(へんけいせいひざかんせつしょう)、もう1つは

若年者、中年者に多い膝蓋大腿症候群

(しつがいだいたいしょうこうぐん)です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は老化によって関節軟骨が擦り減り、

関節の隙間が狭くなります。

 

ひどくなると炎症が起きて水が溜まったりします。

また水(関節液)が貯留しますと膝が曲がらない状態を

作り出すことがあります。

 

リハビリは軟骨が残っていれば満遍なく刷り合わせると

潤滑油の還流が促進され、栄養が行き届きます。

 

リハビリは

①お風呂で膝の曲げ伸ばし30回/日⇒アイシング

②お尻の筋肉のストレッチ

③太ももの前側のストレッチ

です。

 

変形性膝関節症はどちらかというとガニ股が多いです。

 

膝に溜まった水を抜くと一時的に楽になりますが、

負担も大きくなります。水は膝の疾患を治すための栄養液で

潤滑油でもあるのです。

 

最近、良心的な病院では膝の水を抜く事を勧めません。

 

痛みが強い時はサポーターは有効ですが、常時はめ

続けると膝周囲の筋力が落ちてしまいます。

 

痛みが軽減してきたらサポーターをつけない時間帯も

必要です。但し、各種スポーツやランニング、ウォーキング

など膝をよく動かす場合はつけたほうが安心です。

 

膝が痛くなって2日間アイシングもしても痛みがとれない

場合は自己判断せず専門家へ行く目安です。

 

慢性化してくると必ず変形が起こってきます。

膝痛10年もすると正座ができなくなり、歩行も困難

になります

 

変形膝関節症の来院目安は、階段の昇り降りが

痛くて困難になったらです。

オスグット・シュラッター病(成長痛)

スポーツを行っている子供で小学校から中学校に上がる

時によくみられます。原因は足の筋肉が骨の成長よりも

早いことです。

 

大腿部の前側の筋肉(大腿四頭筋)が膝を通って

お皿の下に付着しているのですが、筋肉の過緊張によって

この部分が剥がれる疾患です。

 

その他大腿部の後側の筋肉(ハムストリングス)の

筋力低下や土踏まず減少による内股も原因となります。

症状

  • 患部に熱感がある
  • お皿の下がふくれている
  • 大腿部の前側の筋肉に力を入れると痛い

重症

  • 膝が伸ばせない
  • お皿の下が異常に大きくふくらんでいる
  • 歩行が困難

ひどいと骨が完全にはがれてしまう剥離骨折などが生じ、

膝が完全に伸ばせなくなりますので早期発見、早期治療を

心がけて下さい。

 

オスグット対策は症状はひどい時は安静が1番です。

次にアイシング、固定、ストレッチです。

 

アイシング方法はビニール袋や氷嚢に氷を入れ、

氷が浸るまで水をいれます。

 

アイスパックやアイスノン、保冷剤は凍傷になる

危険性がありますので絶対に使用しないで下さい。

 

また湿布も効果はありますが、直ぐに痛みを軽減させるなら

氷水の方が効果があると思います。

 

アイシングは最初は冷たくしびれてくるかもしれませんが、

3分我慢して頂ければ慣れてきます。

 

我慢できない方はガーゼの上から当て下さい。

 

感覚が麻痺してきて無痛無感状態になりますが、

氷水であれば問題ありませんのでご安心ください。

 

アイシング時間は10分で炎症がひどいときには、

一日に数回アイシングを行ってください。

 

但し、アイシングの間隔は最低でも2時間はあけてください。

また、お風呂はアイシングする前に入ってください。

 

固定は専用のバンド(オスグット・シュラッターバンド)を

お皿の下に巻いて筋肉の緊張を和らげます。

 

運動中、運動後の痛みはサポーターをして運動しても

OKですが常に痛い場合は完全休養が必要です。

 

来院目安ですが、運動中と運動、膝の下が痛い、圧痛がある、

熱感がある時は、治療が必要な時期だと思って来院して下さい。

O脚

O脚かどうかの判断は、まず寝た状態で一度深呼吸をしてから

足の力を抜き、足先を見てみます。

 

この時に両足先が外側へかなり開いている方はO脚の疑いが

あります。(片方だけの場合もあります)

 

次に立った状態でかかとを支点として両足先の開きが15度に

なるようにします。このとき膝のお皿が外側へ向いているときは

O脚の疑いがあります。

 

最後に鏡で全体の足のラインを見て、真っ直ぐになっているか

どうか確認します。

 

O脚が施術によって改善すかどうかの判断は、

立った姿勢で両膝を力いっぱいくっつけてみてください。

 

この時、両膝がくっつくようであれば改善される見込みが

ありますが、くっつかない時は見込みが低いです。

理由は骨の変形によってO脚になっている可能性が

高いからです。

O脚を改善するための自分でできる方法

  • お尻の筋肉のストレッチ
  • 太ももの前側のストレッチ
  • 太ももの内側の筋肉トレーニング

太ももの内側の筋肉トレーニングは、両膝の内側に

ボールを入れ、膝を内側へ入れるような感じで力を入れて

挟みます。

 

O脚は、ほかっておくと、将来、膝が変形(変形性膝関節症)

する可能性があります。あきらかにO脚と分かり、膝や股関節、

足首が痛い方は、一度整形外科で診てもらうことをお勧めします。

 

整体や接骨院でのO脚に対する施術は、

足だけではなく全ての関節や骨格を調整します。

 

なぜなら姿勢が改善されなければ、再びO脚となる可能性が

高いからです。必要であれば靴の中敷(インソール)を勧めます。

 

土台が不安定であれば、いくら骨格を綺麗に調整しても

またもとの状態に戻ってしまうからです。

 

また履物によって姿勢が大きく変化することはよく

ありますので、成長期の方にはできるだけ靴を履くことを

勧めています。

 

O脚の来院目安は、ガニ股歩きになっていると自分で

感じてきたら。椅子に座ったとき両脚が外側へ自然に開いたら

です。

膝蓋骨分離症

スポーツ少年の膝の痛みで考えなければいけないのは、

オスグット・シュラッター病やラルセン・ヨハンセン病(SLJ)があります。

 

これよりも発症年齢が早いのが膝蓋骨分離症(しつがいこつぶんりしょう)

です。膝蓋骨は通常、2つ以上の骨化核(こつかかく)があ成長とともに

癒合(ゆごう:くっつくこと)して、1つの骨になるのですがこれが癒合せず

に残ったものが膝蓋骨分離です。

 

特にお皿の上外側で分離しているケースが多いようです。

原因としては大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の過緊張と過度の

運動量が考えられます

 

対処法としては、走ったり、とんだりするのを制限して

お風呂の中で正座するなどのストレッチを行います。

小児の膝関節障害

臼蓋形成不全症小児の膝の障害

外側半月板障害(円形半月板)

マックマーレーテストでロッキング、レントゲン所見は

外側関節裂隙の増大や外顆部の発育不全が見られるが、

確定診断はMRI。

オスグット病 osgood-schlatter(脛骨骨端症)

成長期のスポーツ選手(バスケ、サッカー)に多い症状。

脛骨粗面(お皿のすぐ下にあるでっぱた骨)の圧痛、熱感がある。

 

疼痛原因としては大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)の過緊張

ハムストリングス(太ももの後ろ側)の筋力低下、Qアングルの増加

(膝の角度)、足のアーチの低下です。

 

予防としてはシュラッテル(シュラッター)バンド固定

(スポーツ用がオススメ)

 

*Blazinaの分類

第1相:運動後の痛み

第2相:運動中と運動後の痛み

3相:常に痛む

分裂膝蓋骨Saupeの分類Ⅲ型 好発部位は外側上方

安静保存療法、ストレッチ、アイシングで73%癒合。

 

ジャンパーズ゙ニー

(膝蓋靭帯炎、シンディング・ヨハンソン病 Sinding-Larsen-Johanssonn)

膝蓋靭帯付着部の膝蓋骨下端部(お皿の下)に炎症や

骨棘(骨のとげ)が起こる。対処法としては、サポーターで固定。

 

ランナーズニー

(膝蓋骨軟化症)

膝蓋骨(膝)の裏に痛み