腰痛が、座ると足が痛くなり、夜も眠れなくなり、病院に行ったらヘルニアと言われました

  • 座ると足に激痛が走る
  • 腰が真っ直ぐ伸ばせない
  • 太もも、すね、足首に痛みやしびれがある
  • 朝起きると腰が伸ばせない
  • 夜、下半身が痛くて眠れない

重たいものを持ったら突然腰が痛くなる

CM関係の仕事で、8キロの荷物をロープで

引き下げることを何度も行っていたら腰が突然

痛くなった患者さんです。

 

何日経っても痛みが消えないので

病院でレントゲンを撮ったところ

ヘルニアと言われたそうです。

 

一ヶ月間、痛み止めの薬「リリカ」を

飲んでも痛みが消えなかったので、ブロック注射を

勧められ、打ってもらったのですが結果は同じでした。

 

重たいものを引き下げる仕事がメインだったので

今の腰の状態では続けることができず、結果

辞めることなりました。

 

それから、実家に帰省するのですが

新幹線で座席に座ると、太もも、すね、足首に

激痛が走り、乗っている間は、ほとんど立っているか

動いていたそうです。

 

当院に通っていたお母さんの紹介で

来ていただのですが、腰が曲がったまま

足を引きずっていました。

 

自分で運転もできず、とっても痛そうな顔を

していて、早く治してほしいという気持ちが

ひしひし伝わってきました。

 

ヘルニアでも、段階があるのですが

これは、かなりひどいなと直ぐに分かりました。

ヘルニアの検査で重度と判明

ヘルニアの程度が分かる検査として

足を上げることがあります。

 

当院では必ずこの検査を行いますが

ほとんどの病院や接骨院でも、ヘルニアなど

腰の神経を圧迫している、触っている疑いが

ある場合は行います。

 

「SLR]という検査名ですが、

仰向きで寝て、膝を伸ばしたまま片足を

ゆっくり術者が上げていきます。

 

どの角度で痛みが出るかで、ヘルニアの

程度が分かります。

 

足を上げて直ぐに痛みが出た場合は

重度となり、ある程度上げて痛みが出た

場合は軽度なります。

 

重度と軽度の目安は45度です。

45度以下で痛みが出れば、ヘルニアの状態は

悪く、45度以上で痛みが出れば、施術で良くなる

可能性が高いです。

 

上記の患者さんは、初回の検査では

足を上げたら20度付近で直ぐに、

 

「イタっ!」

 

と叫び、痛みが出ました。

 

痛みの感覚としては、

ピーンと一本すじが張ったような感じです。

 

身体がかたい人は、太ももの裏側がつっぱり

ますが、この感覚ではありません。

 

この検査は、わざとヘルニアを悪化させ

痛みを出しているので、慎重に行わないと

いけません。

 

腰から坐骨神経という一番大きな神経が

足先まで走っているのですが、この神経を

足を上げることによって伸ばしています。

 

神経はある程度のたたわみがあるので

足を上げても、ピーンと伸びることはありません。

 

しかし、ヘルニアなどによって神経を圧迫すると

たわみがなくなります。

 

足を上げて痛みが出るということは、この

たわみが少ないことになります。なので

ピーンと張った感じになります。

 

足を持っている術者でもこの感覚は分かり、

さらに足が重たい感じになります。

 

腰の隙間を広げる施術によって良くなっていく

ヘルニアの施術を行うことで大切なことは

どこにアプローチするかです。

 

MRI写真など、どの場所がヘルニアになっているか

分かればいいのですが、分からない場合は足の感覚の

検査を行います。

 

ルールレットという、チクチクした検査器で

足をなぞるですが、どの部位、足指が鈍感、もしくは

過敏になっているか調べます。

 

ヘルニアの場合、鈍感になていることが多いのですが

靴下の上から、もしくは紙の上から、なぞられている

感覚であることが多いです。

 

親指に感覚異常が見つかれば腰の4番目のヘルニア

人差し指を親指の間の足の甲であれば5番目のヘルニア

小指であればお尻のヘルニアになります。

 

上記の患者さんは、5番目、お尻のヘルニアで

陽性となったので、腰の下でヘルニアになっている

可能性が高いことが分かりました。

 

なので、この部分にアプローチします。

 

腰の骨は5つあるのですが、5番目とその下の

お尻の骨(仙骨)の隙間が狭くなって、間にある

椎間板が飛び出しているので、この隙間を

広げることから施術を開始しました。

 

もし、ヘルニアが軽度であれば、隙間を広げることは

せず、椎間板にアプローチして後ろに出ている椎間板を

押し込むような施術になります。

 

腰を丸めるような施術で、隙間を広げてみたのですが、

広がる感覚がなかったので、相当、隙間が狭いと

感じました。

 

施術後は痛みが残るのですが、患者さんも分かるほど

楽になりました。これで安心したいところですが

問題なのは持続力です。隙間が狭いと

直ぐにもとに戻ってしまいます。

 

そうならないために、再発を防止するストレッチを教えて

やってもらいました。やった直後は痛みが緩和する

らしいのですが、やっぱり元に戻ってしまいます。

 

それから、何回か施術を続けていくと、痛みが少しずつ

和らぎ、痛みが出る時間も少なっていきました。

 

最終的には、6回の施術で寝ているときの痛みは消え

昼、夜も痛みが出なくなり、立っているときや動いているときも

以前のような激痛が減りました。

 

ただ、朝起きて動き出したとき、横になっているときや

椅子に座るときは、まだ痛みが出ます。

 

朝、起きるときに痛いのは寝ているあいだに

椎間板が周りから水分を吸収し、昼、夜よりも

大きくなります。

 

横になっているときも同様に椎間板が

立っているときや動いているときよりも

水分を吸収し大きくなるため神経に

触りやすくなります。

 

椅子に座って痛みが出るのは、上半身の

体重が腰にかかり椎間板がつぶれて外に

飛び出しやすくなるからです。

 

足を組んで座ると痛みが軽減すると言っていましたが

上半身の重みが分散され、腰への負荷が減ったものだと

考えられます。

膝を曲げて、腰を丸めるストレッチが効果的

帰省中のため、施術の途中で帰ることになりましたが

初回よりは痛みが大幅に軽減したので、無理をしなければ

徐々に良くなると思います。

 

こちらに帰ってくるときは、痛みで新幹線に座れなかった

ですが、今の状態であれば戻るときは新幹線に座れる

でしょう。

 

本来なら痛みが完全に消えるまでは、戻って

ほしくはなかったのですが、就活もあるということ

だったので、悪化しないようにストレッチを教えました。

 

上記の写真のように、痛みやしびれが出ている側の

膝を両手で持って引くのですが、方向が大事です。

 

胸に向かって引くのではなく、お腹に向かって

膝を引きます。実際にやってみると分かりますが

胸に向かって引くのと、お腹に向かって引くのでは

伸びる部分が変わってきます。

 

お腹に向かって引くと、お尻から腰のあたりが

伸びているのが分かります。

 

これは自分で腰の隙間を広げるストレッチです。

3秒かけて膝を引きつけ、3秒かけて戻します。

 

これを10回、1日3回やります。強く早く引っ張ると

痛みやしびれが出ることがあるので、ゆっくり引くことが

ポイントです。

 

ゆっくり行っても、痛みやしびれが出るようであれば

伸ばしている反対の膝を少し曲げて行います。

これでもだめなら、逆で行います。

 

腰の隙間が広がれば、必ず、腰が伸びて気持ちが

良い感じになりますので、やり方よりも感覚を大事に

して行うことが重要です。

まとめ

重症なヘルニアの患者さんは、数回の施術で

良くなることもありますが、どうしても短期間で

なおすことは難しいと思います。

 

特に、痛めたから何もしないで、日にちが経っている人は、

良くなるまで時間がかかります。

 

上記でも述べましたが、仰向きで寝て、片足を膝を伸ばしたまま

上げていったときに、直ぐに痛みやしびれがお尻や足にでる

場合は重症です。

 

もしも、施術によって足の上がる角度が変わらなかった

としたら手術も考えていいかと思います。

 

運よく上記の患者さんは、施術によって足が上がるように

なったので通ってもらいましたが、もしも上がらなかったら

病院を紹介したかもしれません。

 

足が上がれば治らないことはないですが、

時間がかかるかもしれないことを知っておいて下さい。

 

時間がかかるのは嫌な方は、手術も考えていいかと

思います。私もヘルニアになったときに、痛みやしびれが

時間が経っても消えなかったら、間違いなく手術を選択して

いたと思います。

 

最終的には、患者さんが施術や手術によって

どうなりたいかが大切です。

 

仕事が絶対に休めず、でも、切る手術はしたくない。

一日で治してほしいのであればレーザー手術を選ぶかも

しれません。

 

痛みやしびれで全く動けず、生活にも支障をきたし

排尿障害があるのであれば手術かもしれません。

 

手術はリスクが高いので、時間がかかっても

いいので施術でなおしてほしいという方も多いと

思います。

 

ヘルニアが治ったら、どうしたいのか、何がしたいのかが

明確になれば、どの治療法を選択するのか見えてきます。

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