どこへ行ってもヘルニアが治らなかったので、正直、期待はしていませんでした!

15年前のヘルニアが、またしても襲ってきた!

当院へ電話がかかってきたときは、とても

不安そうな声でした。

 

「ヘルニアは、本当に治るのですか?」

 

「寝ている時以外は、ずーっと痛いのですが大丈夫ですか?」

 

「どれくれいで治りますか?」

 

「施術は痛いですか?」

 

「前にヘルニアの手術をしているのですが良くなりますか?」

 

という質問を、受付スタッフが受け、ヘルニアに対する

恐怖心が強いことが分かりました。

 

来院したときは、足をひきずり、前かがみで何とか歩ける

状態で、とても痛そうでした。

 

靴も上手く脱げず、座ると痛いので立ってカルテに

記入してもらい、ベッドまではよちよち歩きでした。

 

座ると激痛が走るので、横向きになって問診をしました。

 

「先生、15年前にヘルニアの手術をしたのですが

今回も、そのときの痛みが左のお尻とすねにあるんです」

 

「そうですか。いつから痛いのですか?」

 

「2週間前です」

 

「2週間前ですね。何をして痛めましたか?」

 

「何もしていないです」

 

「そうなんですね。病院に行きましたか?」

 

「ハイ、〇〇病院で見てもらったら、やっぱりヘルニアだと言われました。

手術も考えてましたが、偶然、先生のHPを見つけて来ました」

 

「ありがとうございます。病院以外で見てもらいましたか?」

 

「スポーツの怪我に強い接骨院に3回行ったのですが

良くならかったので、通ってもダメかなって」

 

「なるほど、、、」

 

座ると激痛が走り、腰よりもお尻やすねが痛い。

ヘルニアの手術をしており、足に力が入らず歩行困難。

 

患者さんが、過去のヘルニアの症状と似ていると

訴えている。

 

ヘルニアの痛み、しびれは腰痛とは違い、なった人では

ないと分かりません。また、過去にヘルニアになった人は

ヘルニアになったことがない人に比べて再発率が高いです。

 

なので、今回もヘルニアの可能性が高いです。

 

検査をするため、横向きから仰向きになってもらった

のですが、少しでも体を動かすと痛みが走り、ゆっくり

動いてもらいました。

 

ヘルニアの検査で、有名なのは「SLR」という

足を上げる検査です。

 

痛みやしびれが出ている足を、膝を伸ばしたまま

ゆっくり上げていきいます。もしも、早く、足に痛みや

しびれが出たら、重度のヘルニアが考えられます。

 

腰だけが痛い場合は、ヘルニアではないかも

しれません。また、身体がかたくて、太ももの裏側が

つっぱることもあります。

 

ヘルニアの痛みは独特なので、感覚で

分かると思います。

 

この検査は、神経症状が出ているかどうかを

判別することが目的なので、他の腰の疾患にも

反応します。

 

例えば、腰椎すべり症、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群、

椎間孔狭窄症などがあります。

 

なので、他の検査もいくつか行ってみて

総合的に判断します。

 

なぜ、ヘルニアと判断したかといいますと

過去のヘルニアの症状と似ている、ヘルニア特有の症状、

座ると痛い、足に力が入らず歩行困難、腰よりもお尻やすねが痛い

足を上げると直ぐに足に激痛が走るからです。

 

ここで、完全にヘルニアと断定したわけではありません。

あくまでも予測なので、ヘルニアの施術をしてみて

再検査したときに良くなっていれば可能性が高いことに

なります。

ヘルニアの手術をしないで良くする施術

腰を反らして椎間板を動かす(軽度のヘルニア)

腰を前に曲げると痛くて、腰を反らすと痛くない。

MRI写真で、椎間板が大きく飛び出していない。

足を上げる検査で、45度以上で痛み、しびれが

でた場合に行う施術です。

 

この施術の目的は、飛び出した椎間板を

元に戻すことです。

 

椎間板は、ほとんど水でできています。

そのため、膨らんだり、縮んだりします。

 

軽度のヘルニアであれば、前屈をすると

椎間板が後ろに膨らみ、後屈をすると

前側に膨らみます。

 

神経は、椎間板の後ろを通っているので

後ろに飛び出すと神経に触り、痛みやしびれが

でます。

 

なので、腰を反らすことによって、後ろに膨らんだ

椎間板を前に膨らませます。前側に膨らめば、

後ろに膨らんだ椎間板は縮み、神経から遠ざかり

痛みやしびれが軽減します。

 

病院でのリハビリは、牽引療法といって腰にベルト巻いて

医療器械によって引っ張ります。軽いヘルニアであれば

これで良くなります。

 

ただし、軽くてもヘルニアが出ている場所によっては

良くならないこともあります。その場合は、特殊なベッド(写真)

によって腰を引っ張りながら反らします。

腰を曲げて腰の隙間を広げる(重度のヘルニア)

上記の患者さんは、重症なので腰の隙間を広げる

施術を行います。できれば、上記のように腰を反らして

椎間板の形を変えたいのですが、隙間が狭い場合には

形を変えることが難しいです。

 

よって、まずは隙間を広げてから、腰を反らす施術に

移行していきます。

 

膝を曲げることによって、腰が伸び、隙間が広がる

のですが、曲げる方向や角度、力加減によって

広がり方が変わってきます。

 

隙間を広げるといっても、何ミリの世界なので

感覚だけで判断しないといけません。

 

どこがヘルニアになっているか分かれば

そこに手を当てて、直接アプローチすることが

できるので施術効果が高くなります。

 

上記の患者さんは、手術をしていたので

手術をしていない場所に対して施術を

行いました。

施術後、動けるようになって驚く患者さん

来院時には、歩行困難だった患者さんが、

1回の施術で劇的によくなり、痛みなく座って、

立ち上がって、スムーズに歩けるまで回復しました。

 

その時に、患者さんから

 

「正直、期待はしていなかったです。

でも、良くなったので先生すごいです!」

 

痛くなってから直ぐに来て頂いたのと

施術によって隙間が上手く広がったことが

好結果を生んだと思いますが、稀なケースですね。

 

正直、私も驚きました。

 

過去にヘルニアになったことがある患者さんは、

何とも言えない痛みやしびれを覚えているので、

おかしいと思ったら直ぐに病院や接骨院に行って

見てもらうことが多いです。

 

ヘルニアになったことがない方は

痛みやしびれが出ても、まさか自分が

ヘルニアだとは思わないので、限界まで

我慢して、我慢して、徐々に症状が

悪化していきます。

 

気づいた時には、発症時よりも痛みやしびれが強くなり、

悪化していることが多く、完全に治るまでに時間がかかります。

 

また、リリカ、ロキソニン、ボルタレン、トラムセットなどの

薬やブロック注射も効かないことも多々あります。

場合によっては直ぐに手術することもあります。

 

重症ルニアの施術効果は、正直、数回行って

みないと分かりません。

 

上記の患者さんのように、直ぐに良くなることも

あれば、時間がかかることもあります。

 

良くなっているかどうかの目安は

痛み、しびれが移動しているか、和らいでいるか。

 

痛みやしびれでできなかった動き、姿勢が

できるかどうかです。

 

ヘルニアの特徴として、良くなると

症状が上に上がっていきます。悪化すると

下にさがっていきます。

 

例えば、お尻が痛かったのが、施術によって

ふくらはぎに移動した場合は悪化しています。

 

逆に、ふくらはぎの痛みが、お尻に移動した

場合には良くなっています。

 

痛みやしびれの場所が移動すると、

不安になったり、心配する患者さんがいますが

このことを覚えておけば安心できると思います。

 

あとは症状が緩和したり、痛みやしびれでできなかった

動作や姿勢ができるようになったら改善しています。

 

注意したいのは、施術によって楽になると

つい動き過ぎてしまい悪化することがよくあります。

 

最初は、良くなっても絶対に安静にしていることが

大切です。と言っても患者さんは嬉しくて動いてしまう

のですが、無理をすると発症時よりもひどくなることも

あります。

 

ヘルニアはリハビリや施術、ストレッチによって

症状が緩和しても、ちょっとした動きや姿勢によって

直ぐに痛みやしびれが出ることがあります。

 

治療を受けることも大事ですが、動き過ぎず、

無理をしないことも大切です。痛みやしびれが

完全に消えるまで、じっと我慢している方が

早く良くなります。

 

ヘルニアの患者さんから、よく

 

「腹筋やストレッチをしたほうが良いですか?」

 

という質問を受けますが、症状が重い、身体を

動かすとズキッと痛みが走る、歩行が困難、

痛くて眠れない重症な方は何もしなくても大丈夫です。

 

基本的に、筋トレやストレッチ、体操は、ある程度

良くなってから行います。

 

その他の記事