2年前に病院でヘルニアと言われてから、足の軽いしびれが消えない場合の施術法

椎間板が神経に触ったままの状態

2年前に病院でヘルニアを言われて、右ふくらはぎが

しびれていた方が来院しました。

 

整体などに通って、しびれが軽減したんですが

完全には消えず悩んでいました。

 

見た感じは、姿勢や動きも悪くなく、

日常生活にも支障がないそうです。

 

最初に前屈、後屈をしてもらいましたが、

腰を前に曲げたときに少し腰に痛みが

あるだけで、曲げられないことはないです。

 

片足を上げるヘルニアの検査をしても、

90度まで上がり、痛みやしびれも出ません。

 

ただ、右親指の力が入らなかったので

神経には触っていると感じました。

 

腰の神経は足指まで通っているので

ヘルニアになると足指の力が入らなくなったり

感覚も鈍くなります。

 

上記の患者さんは、症状はひどくはないのですが

ずーっとしびれているので、神経には触っていると

思われます。

 

2年も経っていれば、自然治癒力で椎間板が神経に触れなくなり

症状もおさまっていくのですが、しびれが消えないのは

椎間板と神経が癒着している可能性が高いです。

 

 

長い間、椎間板が神経に触っていると

ガムのようにくっついて離れなくなります。

こうなると痛みやしびれが緩和しても

完全には消えない状態が続きます。

 

癒着が強くなければ、我慢できないことはないので、

放置してしまうケースが多いのですが、症状が悪化したり

気になったりすると不安になって、病院や接骨院に

駆け込みます。

 

椎間板が神経にくっついて離れない

癒着性のヘルニアの施術はとても

難しいです。

 

その理由は、癒着している部分を切り離すには

高度な技術が必要だからです。

 

施術のイメージとしては、怪我をして、かさぶたができたとき

そのかさぶたを剥がす感じです。

 

一気にかさぶたを剥がすと出血してしまうので

そーっと剥がさないといけません。

 

かさぶたと違い、椎間板は直接触れないので

感覚がだけが頼りになります。

 

上手くいかないと、神経を傷つけてしまい悪化してしまう

ので、細心の注意を払って施術を行わないといけません。

癒着性のヘルニアの施術

お尻を軽く引っ張る

椎間板と神経がくっついている部分を

引き離すには、強く引っ張ってしまうと失敗します。

 

ソフトにじわーっと引くと離れてきます。

離す方法は、写真のようにお尻の下に片手を入れて

引っ張られていることを感じられないくらいの微力で、

すごく軽く真後ろに引きます。

 

引く力や角度、方向、手を当てる位置によって

痛みやしびれが強く出ることがあるので、その時は

再度、やり直してください。

 

両膝は写真のように曲げた状態でも、伸ばした状態でも

いいです。曲げたほうが楽なのであれば、曲げた状態で

伸ばした方が楽であれば、伸ばした状態で行ってください。

 

ベッドのかたさによっても、施術効果が変わってきますので

注意して下さい。

 

ポイントは、お尻を引くときに前腕をベッドにくっつけた

まま、ゆっくり引きます。写真では前腕がベッドから

浮いているのでNGです。

 

引く感覚ですが、引くというよりはお尻の骨が動くのを

待っているイメージです。引っ張ろうとすると反発して

元に戻ろうとします。

 

なので、少し引っ張ったままの状態でキープします。

時間が経つと勝手にお尻が後ろに動いてきて

くれます。

 

自分で動かすよりも、相手が勝手に動いてくれる

のを待つ感じで施術を行います。

 

お尻の骨が動くまでの時間は5分前後かかります。

体勢がしんどいですが、ここは踏ん張るしかないですね。

 

上手くいくと、その場でしびれや痛みが和らいで

きます。強くなった場合には、やり方が違うか、

この方法では無理ということになります。

 

何度もチャレンジしてみても上手くいかなったら

この施術はあきらめたほうがいいでしょう。

腰の隙間をひろげる

椎間板と神経の癒着がとれたら

次は腰の骨と骨の隙間を広げていきます。

 

癒着がとれたかどうかの判断は、

痛みやしびれが出ている足を膝を伸ばしたまま

45度まで上げてみて、途中で痛みやしびれが

出なかったら癒着はなくなっていると思います。

 

45度以下で痛みやしびれが出た場合には、

この施術を行う段階ではありません。

 

隙間を広げるには、写真のように横向きで

行います。どの部分が狭いか分かればいいのですが

分からない場合は、まず、お尻の骨と5番目の腰骨の

間を広げます。

 

片方の手でお尻を触って、もう一方の手で5番目の骨を

押さえます。その状態から太ももを患者さんのすねに当て、

膝と股関節を曲げていき腰を丸めます。そして、同時に両手で

骨と骨の隙間を広げます。

 

施術を受けている側は、腰が伸びている感じがしないことが

ありますが、その時は、両手で強く引っ張るよりも、太ももを

使って膝と股関節を深く曲がるように押していき、腰がさらに

丸まるような体勢にもっていきます。

 

そうすれば、腰が伸びているのを感じてもらえると

思います。

 

患者さんの膝や股関節を曲げることによって

腰が丸まり、隙間が広がります。この施術のポイントは、

腰を丸めたときに、両手に隙間が広がっていることを

感じながら行うことです。

 

施術スピードは、3秒かけて腰を伸ばし、3秒かけて戻します。

回数は10×3セットです。

 

上手くいけば痛みやしびれが緩和します。

もしも、悪化した場合には、まだ、癒着が

残っている可能性が高いので、最初の施術に

戻って足が45度上がるまで行います。

腰を反らす

癒着がとれて、足をあげても強いしびれや

痛みがなくなったら腰を反らす施術を行います。

 

腰が伸びるような特殊ベッド(写真)で、

飛び出した椎間板を元の位置に戻します。

 

癒着がなくなり、隙間が広がると

椎間板が動きやすくなるので、腰を伸ばすと

施術効果が高くなります。

 

逆をいえば、癒着が残り、隙間が広がって

いないと、この施術はとても危険ですので

絶対に行いません。

 

初期のヘルニアや軽度のヘルニアの場合は

癒着や隙間がそれほど狭くはないので、最初から

ベッドで腰を反らすことが多いです。

 

病院でのリハビリは牽引機器によって、

腰を上下に引っ張るのですが、軽いヘルニアで

腰の4番、5番の間の椎間板が出ている場合には

とても効果がありますが、それ以外は、何も変わらないか

良くならないこともあります。

 

過去の経験から、痛みやしびれが強く、動くのも困難な

重度のヘルニアは、腰を反らす施術を行わなくても

癒着をとる施術、隙間を広げる施術で、ほぼ良くなっています。

まとめ

ヘルニアで半年以上、痛みやしびれが消えない場合は

椎間板と神経が癒着している可能性が非常に高いです。

 

癒着していないヘルニアであれば、早く良くなることが

多いのですが、癒着している場合には良くなるまでに

時間がかかることが多いです。

 

上記でも述べましたが、癒着をとる施術のイメージは、

怪我をして出血するとかさぶたができますね。

このかさぶたを剥がす感じです。

 

経験があると思いますが、かさぶたを一気に剥がそうと

すると、また出血し治りが悪くなります。

 

ヘルニアでは、椎間板がかさぶたになり、神経が皮膚に

あたります。神経と癒着した椎間板を、ゆっくり優しく

剥がさないと神経を傷つけてしまい痛みやしびれが

出てしまいます。

 

 

しびれや痛みが強く、癒着が強い場合には、

手術することあります。いずれにせよ、ヘルニアは

早期発見、早期治療で治るスピードが変わってきます。

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