つま先で歩くと足の指が痛くなる、女性に多いモートン病とは?

  • 足の中指と薬指の間が痛い
  • ハイヒールをよく履く
  • 歩いて足の指で地面を蹴るときに痛みが強くなる
  • 女性に多い
  • 偏平足
目次

    モートン病とは?

    ・モートン病は、足の中指と薬指の間の神経を何らかの原因で

    圧迫してしまい指の間に痛みやしびれがでる疾患です。

     

    ・しっかりとした原因や対処法がまだわかっていない疾患でも

    あります。

     

    ・中年の女性に多くみられ、約9割が女性です。

    特にハイヒールをよく履く人や合っていない靴を

    履く人に見られます。

     

     

    なぜ女性に多いかというのを説明します。

     

    女性はハイヒールなどの足先の細い靴を

    良く履きますが、それがモートン病が女性に多い

    理由です。

     

    具体的に説明すると、女性がハイヒールなどの足先の細い靴を

    履くことによって、足先が圧迫されます。

     

    足先が圧迫されることによって

    滑液包というクッションの役割をしている部分が炎症を起こし、

    指神経を圧迫することによって痛みがでるということです。

     

    ・一般的には、人差し指と中指、中指と薬指の間に症状が

    出ることが多く、上の図の赤い部分に痛みやしびれが出ます。

    モートン病の原因

    ・詳しくは分かっていませんが、原因ではないかと

    思われるものをいくつか挙げていきます。

     

    ・合っていない靴の使用

    上の図に黒線で示してあるのが足の裏の神経になりますが

    あっていない靴を履くことによって足の裏の神経を圧迫してしまい

    モートン病の症状が出ます。

     

    特に、ハイヒールなどの先が狭く、つま先に体重のかかる靴を

    履くと神経が圧迫されやすい環境になってしまいます。

     

    ・偏平足。

    偏平足とは足の裏の土踏まずがなくなってしまっている

    足のことを言います。

     

    一見すると土踏まずなのでモートン病とは関係なさそうですが

    偏平足は足にさまざまな影響を及ぼす因子になるのです。

     

    偏平足になる原因としては、足が内側に倒れこんでしまうことによって

    偏平足になってしまいます。

     

    詳しく説明すると、足の内側のくるぶしが地面に近づいていくような

    イメージで足が内側に倒れこんでいき偏平足になります。

     

    偏平足になると、同時に足の横アーチもなくなっていき

    足の裏の神経を圧迫しやすい環境になってしまいます。

     

    さらに、偏平足や横アーチが低下した足は、地面に足の裏が

    べったりとついた状態になるので、地面からの衝撃を受けてしまうので

    モートン病を発症しやすくします。

     

    ・硬い地面でのランニング。

    硬い地面でランニングをすることで足の裏への

    衝撃が強くなってしまい足の裏の神経に炎症が起こり

    モートン病が発生するのではないかとも言われています。

    モートン病の症状

    ・痛み。

    人差し指と中指、もしくは中指と薬指の間や、

    人差し指や中指、薬指の付け根に強い痛みを

    感じます。

     

    モートン病の痛みは強い場合が多く、人によっては

    下半身に痛みが出る場合もあります。

     

    ・しびれ。

    モートン病は、神経に異常が起きて症状が出る疾患なので

    神経症状であるしびれが指や指の付け根に出ます。

     

    ・知覚障害。

    しびれと同じく、神経症状である知覚障害も出てきます。

    知覚障害とは、触られていても触られている感じがしなくなって

    しまう知覚鈍麻や、触られると異常に触られている感じを

    感じ取ってしまう知覚過敏になってしまうことを指します。

     

    ・腫れ。

    患部が炎症を起こしている場合は、腫れや熱感を伴う場合があります。

    モートン病の対処法

    ・靴をつま先にゆとりのある物に変更する。

    つま先が窮屈な靴だとどうしても足先の神経を圧迫してしまうので

    つま先にゆとりがあり足に合っている靴に変更することが

    大切です。

     

    また、かかとが高くなっている靴はつま先への負担が強くなってしまうので

    なるべく靴底がフラットな靴を選ぶようにしましょう。

     

    ・偏平足や横アーチの低下を矯正するインソールを使用する。

    足の形を矯正するインソールが市販されているので、

    それをよく使う靴のインソールに装着し、足の形を矯正していくことで

    モートン病の改善を図ります。

     

    ・足部の安静。

    モートン病では、足の裏の神経に炎症が起きているような状態に

    なっているので、炎症を抑えるためにも、ランニングなど、

    足の裏に負担のかかる行動は控えるようにしてください。

    かかとの奥の方が痛い有痛性三角骨障害とは、どんな病気?

    • かかとの奥の方が痛い
    • アキレス腱の奥の方が痛い
    • バレエやサッカーをしている

    有痛性三角骨障害とは?

    有痛性三角骨障害とは、距骨という

    かかとの骨(踵骨)の上にある骨の後ろ側に

    三角骨と言う過剰骨(通常なら存在しない余分な骨)

    が出来て、その三角骨が何らかの外傷をきっかけに

    痛みを伴うようになる疾患です。

     

    三角骨は、アキレス腱の真下に存在するので、

    アキレス腱の下あたりが痛い方は、要注意かも

    しれないです。

    有痛性三角骨障害の原因は?

    三角骨は基本的に先天的に存在している

    場合が多いですが、まれに、捻挫などを

    契機に距骨が後距腓靭帯に引っ張られ

    後天的な三角骨が出現する場合も

    あります。

     

    先天的なものは、痛みがない場合は特には

    問題にはならないですが、サッカーのシュート時や

    バレエでつま先立ちになった時などに足関節が

    底屈強制(つま先立ちの時の形と同じ)したとに

    三角骨が上下両サイドの骨に挟まれたときに

    ストレスがかかり、有痛性三角骨障害を

    発症します。

     

    その他にも、ヒールを良く履く人などでも慢性的に

    三角骨にストレスがかかり、痛みが出るようになります。

     

    上の画像が底屈をした時の足の形と

    痛みがある部位を赤い丸で示したものです。

    有痛性三角骨障害の症状は?

    足関節の後方に痛みがあります。

    アキレス腱の下に痛みがでて、

    足関節を底屈した際に、痛みが強くなります。

    有痛性三角骨障害の対処法は?

    有痛性三角骨障害は、足関節を

    固定して1~2週間安静にしていると

    痛みが消えて完治していきます。

     

    ですが、痛みが治ってもまた痛みが

    出てきてしまうような反復を

    繰り返す人は、手術によって

    三角骨を除去するというケースも

    あります。

    走るとすねの内側が痛いシンスプリントの原因、症状、対処法

    • すねの内側が痛い
    • 足の土踏まずのあたりが痛くなることがある
    • 足場の硬い地面で練習をしている
    • 陸上競技など足を酷使するスポーツをしている
    • 偏平足と言われたことがある
    目次

      シンスプリントとは?

      ・シンスプリントとは、脛骨(すねの骨)から

      足にかけてついている筋肉(主に後脛骨筋)が

      緊張して硬くなることによって、脛骨が筋肉に引っ張られ

      脛骨の骨膜(骨を覆っている膜)に炎症が起き

      さまざまな痛みが出る疾患です。

      シンスプリントの原因は?

      ・筋肉の柔軟性の低下。

      一番の原因として、後脛骨筋の柔軟性の低下による

      硬化があげられます。

       

      後脛骨筋の柔軟性が無くなることで、足を動かした際に

      後脛骨筋が脛骨の骨膜を引っ張ってしまい炎症が起きて

      シンスプリントになります。

       

      ・足の使い過ぎ。

      オーバーユーズによるもの。足を酷使する陸上競技や

      サッカーなどでは、足の筋肉に疲労がたまり、疲労がたまることで

      筋肉が硬くなってしまうので、それによって脛骨の骨膜を

      引っ張りシンスプリントになりやすくなってしまいます。

       

      ・偏平足。

      偏平足とは、足の土踏まずが無くなって土踏まずのアーチが

      落ちている足のことを指します。

       

      足の内側のアーチ(=土踏まず)は、踵骨、距骨、

      舟状骨、楔状骨、中足骨という骨で形成されていますが。

       

      後脛骨筋は内側のアーチの舟状骨に付着している

      筋肉なので、偏平足になり内側のアーチが落ちると

      後脛骨筋が引っ張られてしまい、その結果、脛骨も

      引っ張ることになり、シンスプリントが発生します。

       

      ・硬い地面での練習。

      硬い地面でランニングなどの練習をしていると、地面から足へ伝わる

      衝撃が強く、その結果、筋肉に疲労がたまり、筋肉の柔軟性が落ち

      硬くなることによって脛骨への負荷が強くなりシンスプリントに

      なりやすくなってしまいます。

      シンスプリントの症状は?

      ・すねの内側の痛み。

      すねの内側に後脛骨筋が付いていて、その後脛骨筋が

      すねの内側を引っ張るので、すねの内側に痛みが出ます。

       

      ・すねの内側を指で押すと激痛が走る。

      シンスプリントの場合、すねの内側で骨が引っ張られ

      炎症が起きているのでその部分を指で押すと痛みが走ります。

       

      ・安静にしている時でも痛みがある。

      シンスプリントがかなり重症になってくると安静にしていても

      痛みが出るようになります。

       

      心当たりのある方は医療機関への受診をお勧めします。

      シンスプリントの対処法は?

      ・膝から下を温める。

      シンスプリントは、筋肉が硬くなってしまった

      結果として起こっているので筋肉を温めて硬くなった

      筋肉を柔らかくしていくことが重要です。

       

      *練習の直後などで痛みが強く患部が腫れているときは

      アイシングなどで冷やすようにしてください。

       

      ・偏平足が原因の方はこちら。

      偏平足が原因でシンスプリントになっている方は、

      まず偏平足を治す必要があります。

       

      その方法として、足の裏の筋肉を鍛えてアーチをあげる

      というものと、インソールを靴に入れてアーチをあげる

      2つがあります。

       

      ・足の裏の筋肉を鍛えてアーチをあげる方法。

      足の裏にタオルを一枚敷いてもらいそのタオルを

      足の指でつかむというトレーニングです。

       

      つかんで、離してを10回1セットとして3セット行ってください。

       

      ・インソールを入れてアーチを上げる方法。

      アーチをあげるインソールが市販されているので

      それを使用している靴に入れてください。

      すねが痛いけどシンスプリントではない!? 脛骨疲労骨折とは、どんな病気

      • すね(脛骨)が痛い
      • ランニングをしている
      • ストレッチの不足
      • 偏平足
      • バスケやバレーをしている
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        脛骨疲労骨折とは?

        ・脛骨と言う足の骨が反復する外力によって

        骨折を起こす疾患。

         

        〈 脛骨疲労骨折の分類 〉

        ・疾走型

        上三分の一部の骨折や中下三分の一部の骨折

        によるもの。(下図赤線で示してある部位)

        主に、陸上選手に多い骨折でランニング時の

        外力により骨折を生じる。

         

        ・跳躍型

        中央三分の一部の骨折によるもの。

        (下図緑線で示してある部位)

         

        主に、バレーやバスケなどのジャンプをする

        競技をしている人に良くみられる。

         

        跳躍型は、骨折の治りが悪く難治性になることが

        しばしばあります。

        脛骨疲労骨折の原因は?

        ・ランニングのし過ぎ。

         

        ・バスケやバレーなどのジャンプをする

        スポーツのし過ぎ。

         

        ・脛骨の付着している筋肉の牽引ストレスによるもの。

         

        ・脛骨に付着している筋肉の疲労により、

        脛骨にアンバランスな力が加わることにより

        発生するもの。

         

        ・偏平足により、足の裏からの衝撃を吸収できずに

        脛骨に衝撃がそのまま伝わってしまい骨に

        反復外力が加わることにより発生するもの。

        脛骨疲労骨折の症状は?

        ・運動時痛。

         

        ・脛骨部の圧痛(押すと痛い)。

         

        ・局所の熱感。

         

        脛骨疲労骨折の対処法は?

        ・まずは安静にすることが大切です。

         

        疲労骨折の場合、初期症状では痛みが少なく

        歩くことが出来るので安静にするのを忘れてしまいますが、

        疲労骨折が重症化すると治療が難渋して

        しまうので安静にします。

         

        ・固定、免荷

        固定をして、松葉づえを使い骨折を

        している側の足を使わないこと。

         

        ・筋ストレッチを入念に行う。

        脛骨の周りの筋肉のストレッチを

        行い筋肉の柔軟性を高めることが大事です。

         

        ・運動後のアイシング

        安静にすることが前提ですが、もし運動を

        してしまった場合には必ずアイシングを氷水で

        10分間行ってください。

        ランニングで起きやすいアキレス腱周囲炎の原因と症状

        • アキレス腱に痛みがある
        • 運動後に違和感がある
        • 最近運動を始めた
        • 部活動での活動量が多い
        • ストレッチなどを怠っている
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          ・アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉と踵骨(かかとの骨)の

          間にある腱のことで、通常、このアキレス腱自体が炎症を

          起こすことをアキレス腱炎と言います。

           

          アキレス腱周囲炎の場合、アキレス腱の周りを

          覆っているパラテノンというトンネルのような組織に

          炎症が起きます。

           

          ・実際には、アキレス腱炎よりもアキレス腱周囲炎の

          ほうが発生頻度が高いと言われています。

          アキレス腱周囲炎の原因は?

          ・運動を始めたばかりの時期に頑張りすぎてしまう。

          最近では、中年の方々の間でジョギングや

          ウォーキングが、流行っていますが、中年の方々は

          若い人よりも腱の変性(劣化)が進んでいます。

           

          そんな状況で、いきなり運動を始めいきなり

          歩きすぎたり走りすぎたりしてしまう結果、

          アキレス腱周囲炎を引き起こしてしまいます。

           

          ・部活動でのオーバーユース。

          若い人でも、部活動などで足を使いすぎたりすると

          徐々に腱が炎症を起こしアキレス腱周囲炎が発生します。

          アキレス腱周囲炎の症状は?

          • アキレス腱部の違和感
          • アキレス腱部の痛み
          • アキレス腱部の熱感、腫れ
          • 運動後のアキレス腱の痛み

          アキレス腱周囲炎の対処法は?

           

          ・ストレッチをしっかり行う

          運動の前と後でアキレス腱を伸ばすストレッチを

          ゆっくりとしっかり行う。

           

          この時に、アキレス腱を伸ばしすぎると炎症を

          悪化させてしまう場合があるので伸ばしすぎず

          適度にゆっくり行うようにしてください。

           

          ・運動後にアイシングをする。

          運動をした後は、アキレス腱の炎症が強くなり

          腫れが出てくるので冷やして炎症を抑えることが

          大切です。

           

          アイシングのやり方としては、袋に氷と水を入れ

          (氷7:水3くらいの割合で)患部に10分くらい

          当ててください。

           

          アイシングを30分も1時間も行っていると冷えすぎて

          凍傷を起こしたりアキレス腱が硬くなってしまい

          動くときに動かしずらくなります。

           

          さらに、アキレス腱周囲炎を悪化させてしまう

          場合があります。

           

          ・靴を替えてみる。

          アキレス腱周囲炎になっている人は、運動靴が

          足に合ってない場合があるので一度、靴を

          替えてみるのもいいかもしれません。

           

          ・ふくらはぎのマッサージ。

          アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっているので

          ふくらはぎをマッサージしてアキレス腱を緩めて

          あげるのも効果的です。

           

          お風呂の中でふくらはぎを揉んだり、さすったりして

          マッサージをしてください。

           

          ・インソールやサポーターを使う

          中敷き(インソール)を靴の中に入れたい

          ふくらはぎのサポーターをすることによって

          アキレス腱への負担を軽減させることができます。

           

          自分の足のサイズ、アーチにしっかりフィットした

          インソールを選ぶことと、ふくらはぎを強くしめ過ぎない

          サポーターを選ぶことが大切です。