股関節痛 恥骨痛

目次

    股関節の痛みでこんな悩みがありませんか?

    • 歩いたり、動いたりすると痛い
    • ストレッチや寝ていたり、じっとしていると楽
    • 赤ちゃんの時に脱臼したことがある(先天性股関節脱臼)
    • あぐらが組めない
    • 病院で変形性股関節炎と診断された

    股関節の痛みの原因は大きく分けると

    先天性と後天性に分けられます。

     

    先天性とは生まれた時に股関節が

    脱臼したり(先天性股関節脱臼)、

    股関節の形態に異常があったり(先天性臼蓋形成不全)、

    子供の頃に軟骨の変形(ペルテス病)によって

    股関節の動きに制限され、大人になって

    二次性変形性股関節炎になってしまう病気です。

     

    先天性による股関節の痛みは、

    変形してしまった後は治療しても

    少し良くなる、もしくは現状維持がほとんどです。

     

    ですので、悪化しないためにストレッチをして

    股関節の可動範囲が狭くならないように、

    筋肉がかたくならないようにすることが大事です。

     

    後天性の場合は、1つは老化によって

    軟骨がすり減り一次性変形股関節炎に

    なってしまうこと。

     

    もしくは、外傷、体重の増加、姿勢の悪化

    よって股関節が歪んでしまうことがあげられます。

     

    今回は後天性による股関節の痛みについて

    解説していきたいと思います。

    変形性股関節症

    後天性である一次性の変形性股関節炎には

    様々な原因がありますが、その多くは老化です。

     

    よくある例が、転倒などによる骨折(大腿骨頭頸部骨折)や

    膝が変形してしまう変形性膝関節症によって

    動くことが少なくなり軟骨がすり減って

    股関節が変形してしまうことが多いです。

     

    軟骨がすり減ると関節の隙間が狭くなり、

    関節同士がぶつかったり、関節の動きが

    制限されて痛みや歩行が困難になります。

     

    一次性の変形性股関節炎は

    女性に多くみられる疾患です。

     

    その理由として閉経などによって

    女性ホルモンのバランスが悪くなると、

    骨がスカスカになる骨粗しょう症になり、

    股関節に負荷がかかると思われます。

     

    変形性股関節症は発症しても

    直ぐに気づくことは少なく

    ある程度痛みが出てから病院で

    受診することが多いです。

     

    この時には病態が進行しているので

    治療期間が長くなります。

     

    ですので、以前から股関節に違和感を感じる、

    歩いたり動いたりすると足のつけ根が痛い、

    階段の上り下りが困難、しゃがんだり立ったり

    するのに時間がかかる、あぐらがかけないときは

    直ぐに病院で診てもらうことをお勧めします。

     

    対処法としては、とにかく早期発見、

    早期治療が大切です。

    体重の増加

    運動不足や過食によって急激に体重が

    増えると上半身の重みが股関節に

    負担がかかってきます。

     

    そうなるとどうなるか?

    上からの重みによって股関節の隙間が

    狭くなり、関節の可動域に制限がされます。

     

    どんな関節も隙間があることによって

    スムーズに動くことができます。

     

    股関節は他の関節と違って

    深い関節でしっかりした構造をしているので

    簡単に隙間が狭くなることが少ないのですが

    いちど狭くなると元に戻りにくくなり、

    歩いたり階段の上りが困難になります。

     

    対処法としては体重を落とすしかないのですが

    直ぐに落そうと身体に負担がかかるので、

    一ヶ月に1,2㎏落とすくらいのペースで

    夜の食事、特にごはんなど炭水化物を

    減らしてもらうだけで体重が落ちて

    いきますので試して下さい。

     

    1,2キロ痩せるだけでの股関節の動きが

    スムーズになり痛みが軽減しますので

    頑張ってください。

     

    腹筋など運動ができれば一番良いのですが

    時間がないのと、意思が強くないと

    続かないので、まずは食事制限から

    スタートすることをお勧めします。

     

    5kg痩せると股関節の痛みが

    緩和しているのを実感できます。

     

    長期視点て一気に痩せるのではなく

    コツコツ減量していきましょう。

     

    ちなみに朝や昼やしっかり食事を

    とってもらってもかまいません。

     

    動くことが多いのでカロリーが

    消費されるからです。

    筋肉の緊張

    股関節にくっついている前側の腸腰

    後ろ側にある梨状筋が緊張すると

    足の骨である大腿骨が上に引っ張られて

    股関節の隙間が狭くなることがあります。

     

    この場合の対処法は筋肉を

    ストレッチするだけで痛みが軽減します。

    ストッチのやり方は簡単です。

     

    腸腰筋は仰向きに寝て

    股関節と膝関節を90度曲がるように

    足を椅子やソファーにおいて足を置いて

    5分間待つだけです。

     

    次に片足は伸ばして、もう一方の足は

    90度曲げて椅子やソファーに

    乗せて90秒待ちます。

    終わったら反対の足も行います。

     

    梨状筋のストレッチは下記の動画をご覧下さい。

    股関節や骨盤のゆがみ

    足を組むくせがあったり、

    横座りをしたりなど姿勢の悪化によって

    骨盤や股関節が歪むことがあります。

     

    一度歪むと他の関節と違って

    戻りにくくなります。

     

    どのようにずれるかといいますと、

    関節の中心からズレルことが

    ほとんどです。

     

    そのため、股関節を動かすことによって

    関節内で上手く動かず足の動きに

    制限がかかります。

     

    対処法としては股関節に影響を与えている

    骨盤の矯正や股関節の矯正によって

    関節を正しい位置に戻します。

     

    どのような施術を行うかといいますと、

    仰向きに寝て痛い側の足首を持ちます。

     

    最初に足を上げて止まったところから

    半分下げて止めます。

     

    そこから今度は横に広げて

    止まったところで半分戻します。

     

    最後に外側に足首をねじって、

    止まったところで半分内側に戻します。

     

    この状態で少し後方へ牽引して引っ張り、

    少しもとに戻して、また少し引っ張ります。

    これを30回戻します。

     

    これによって関節内にある関節液(滑液)の

    流れを良くして股関節がスムーズに

    動くようになります。

    偏平足

    意外かもしれませんが偏平足が股関節に

    影響を与えていることがあります。

     

    足のアーチがなくなると土踏まずが落ちて

    偏平足になるのですが、下からの衝撃を

    吸収できず突き上げられ膝や股関節にまで

    負担がかかります。

     

    偏平足かどうかは、立った状態で

    土踏まずに最低指2本入るかです。

     

    入らない場合は偏平足の疑いが

    あります。また、床を歩くときに

    ペタペタ音がします。

     

    対処法としては土踏まずの靴を履くか、インソールなどの

    中敷きをかますか、足の裏をマッサージすることです。また

    病院や接骨院なので偏平足を矯正してもらうことです。

     

    股関節の痛みがある人は、偏平足になっている

    ことが多いので一度確認してもらうことをお勧めします。

    ただし、座った状態では分からないので、必ず立った状態で

    確認してください。

    まとめ

    股関節に痛みがある人は

    足のつけ根の奥が痛いと訴えてきます。

     

    最初は股関節に違和感を感じ

    何となく歩きにくい感じがします。

     

    この時に治療を開始すれば

    直ぐに良くなります。

     

    ただし、ほとんどの場合、我慢できる

    痛みなので放置していることが多いです。

     

    股関節の痛みが強いと、

    治療を直ぐに開始しても臨床上直ぐに

    良くなることが少ないです。

     

    ですので、股関節に違和感を感じたら

    直ぐに病院や接骨院で治療を

    受けることをお勧めします。

     

    特に歩き方が以前と違ってスムーズに

    足を運ぶことができなくなったり、

    階段の上り下りがつらくなったり

    長時間歩くと痛みが出る場合は

    股関節に何らかの問題があることが

    多いです。

     

    自分の身体を過信しないで

    早期発見、早期治療が

    早く良くなることにつながります。

    股関節痛 春日井市 (2016年7月26日)

    右の股関節と膝が痛い患者さん。

    外反母趾もあり、座ってから立ち上がる時と

    歩き始めが痛いとのこと。

     

    毎日、立ち仕事で疲れているので

    休んだり、歩き出すと痛みが軽減。

     

    身体が右に傾いて右足荷重に

    なっていたので、扁平足の治療と

    姿勢矯正で様子を見ることにしました。

     

    まだ、右肩は下がっていますが

    次回、どう変化しているか楽しみです。

    柔道整復師(国家資格)コツコツ前田からのメッセージ

    股関節痛・恥骨痛について、

    施術家としてのこれまでの経験をもとに

    説明させていただきます。

     

    この記事に書いてあることは、あくまで個人的な

    意見ではありますが、私は柔道整復師という国家資格を

    持っています。また、医者、カイロプラクティックドクター、

    アスレティックトレーナーからから15年間、学んできました。

     

    私の資格や施術経験をもとに,股関節痛・恥骨痛で悩んでいる方の

    お役に少しでも立てるように、できるだけ分かりやすい記事を

    書くよう心がけています。

     

    もしも、よく分からなかった場合には、どの部分が

    よく分からなかったのか具体的に、ご指摘して頂けると

    助かります。

     

    最後まで読んで頂きありがとうございました。