指の使い過ぎで腱鞘炎になり、毎日指を曲げると痛くてつらかったのが、なぜ指を軽く動かすだけで緩和するのか?
腱鞘炎で指を曲げると毎日痛くて困っていませんか?
- 仕事で指を曲げると痛い
- 手をグーパーグーパーするのがつらい
- 朝起きると指が曲がらない
- 荷物を手で持つ時に指の関節が痛い
- ハサミや包丁をギュッと握ると痛みが走る
腱鞘炎(けんしょうえん)の原因
腱鞘炎(けんしょうえん)の原因は大きく分けて2つあります。
1:腱が肥厚してしまっているとき
2:鞘(さや)のうちがわが変形しているとき
腱鞘炎を分かりやすく説明すると
刀をイメージして下さい。
腱鞘の鞘という字は「さや」と呼びます。
腱を刀だとしたら腱鞘は刀をおさめる
「さや」のことです。
もしも刀が厚くなってしまったら
「さや」におさめるときに
うまくおさまならないと思います。
また刀は厚くなくても「さや」の
内側がさびついてギザギザになっていたら
これも刀をおさめることが大変だと思います。
腱鞘炎はこの腱(かたな)と鞘(さや)のすきまが
ない状態で、刀をぬいたり、おさめたりするときに
腱(かたな)と鞘(さや)が摩擦を起こし
炎症して、痛みが出るという仕組みです。
指を使いすぎるとこの腱が太くなったりします。
また鞘(さや)が変形します。
病院で「腱鞘炎です」と診断されると
間違いなく指を動かさないで安静にして
湿布を貼っておいてくださいと
言われるはずです。
指をしっかり固定しない限り、
摩擦が起きますので腱鞘炎が直ぐに
よくならないのはそのためです。
腱鞘炎の原因を解消するために当院が行う施術
指を曲げたり、握ったりして
痛みが強く出るかたは炎症がまだ強いので
最初にアイシングと超音波という電気を当てて
一時的に冷やして炎症を抑えます。
いきなり強い痛みがあるのに施術をしていますと
指を触るだけで痛みを訴えるからです。
炎症がおさまったり、消えたら
指の関節を痛みのない範囲で動かしながら
腱と腱鞘の間のすきまをひろげ、鞘「さや」のなかで
動いている腱をすべりやすくします。
腱と鞘(さや)の間にはすきまがあり
そのすきまに潤滑油が流れています。
これによって腱が鞘(さや)の中で
スムーズに動くことができます。
仕事や家事、育児で指をギプスなどでしっかり
固定してくない方は施術後にテーピングなどで
軽く固定してします。
テーピングは固定しても伸び縮みしますので
指がまったく曲がらないことはないので
施術して再発しないように心掛けています。
腱鞘炎以外でも突き指やバネ指なども
直ぐに処置すれば良くなりますが
我慢して放置していいると炎症が続き
なおりが悪くなります。
腱鞘炎の予防法
腱鞘炎を固定しないで予防する方法は
指を使った後に患部を氷水で直ぐに
10分間冷やすことです。
アイスノンやアイスパックは凍傷の
危険性があるので絶対に使わないで
下さい。
炎症があるということは熱を発しています。
この状態でマッサージをしたり、お風呂に
入って指を動かしてしまいますと、火に油を
注ぐことになりさらに悪化します。
とにかく患部をこまめに氷水で冷やす
ことが非常に効果的です。
柔道整復師(国家資格)コツコツ前田からのメッセージ
腱鞘炎について、施術家としてのこれまでの
経験をもとに説明させていただきます。
この記事に書いてあることは、あくまで個人的な
意見ではありますが、私は柔道整復師という国家資格を
持っています。また、医者、カイロプラクティックドクター、
アスレティックトレーナーからから15年間、学んできました。
私の資格や施術経験をもとに、腱鞘炎で悩んでいる方の
お役に少しでも立てるように、できるだけ分かりやすい記事を
書くよう心がけています。
もしも、よく分からなかった場合には、どの部分が
よく分からなかったのか具体的に、ご指摘して頂けると
助かります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。