手根管症候群

  • 親指、人差し指、中指がしびれる
  • 箸やペンが上手く握れない
  • はさみが思うように使えない
  • ハンドルを強く握れない
  • フライパンが持てない

「手の手根部が腫れていて指先が曲げられず、ギュッと握れない状態」

ハンドルをしっかり握ることができない

ドライバーの患者さんです。

 

10日前から手の平と手全体に痛みが出て

指が曲がらなくなりました。自分の力で手を

握ることができない状態です。

 

2年9ヵ月前に手根管症候群を発症し

飲み薬を服用して完治しましたが、

10日前に再発しました。

 

症状はしびれや夜間痛があり

薬を服用していましたが良くならず

リュウマチが温めると良くなるとネットで

書いてあったので、同じ手の疾患だったので

お風呂で温めていたそうです。

 

触ってみると手の手根部が腫れていて

指先が曲げられず、ギュッと握れない

状態でした。

 

手根管症候群はドライバーの方や

パソコンをよく使う方、フライパンなどシェフや

料理を良くする方、赤ちゃんを抱っこするお母さん

そして妊娠後期の方に多くみられる疾患です。

 

上記の患者さんは炎症を起こしていたのに

温めたために炎症が悪化し腫れがひどくなって

しまっために手全体がむくんでしまい指先、特に

親指が曲げれらない状態でした。

 

ですので、治療としては通常は

正中神経を圧迫している手根骨の舟状骨の矯正や

橈骨、尺骨の離解を縮める矯正、方形回内筋の調整を

行うのですが、まずはしっかり氷水でアイシングを行い

超音波を行いました。

 

指先は少し曲げやすくなり、腫れていた手根部も

柔らかくなりました。

 

自宅でも患部を10分間、氷水でアイシング

するようにお願いしました。

 

腫れが引けば通常の治療が

行えるので良くなる見込みです。

 

手根管症候群で手が腫れていたら

氷水で冷やしましょう

手根管症候群の原因

手首には、正中神経と言う神経が手に向けて

走っているいます。

 

その正中神経が何らかの原因で、手首の

辺りで絞扼(締め付けられるような感じ)されて、

しびれや感覚障害が出てくる疾患です。

 

原因は特発性で不明なことが多いです。

 

ただ、産前の妊婦さんや、産後の女性、

更年期(閉経後)の女性に多く発症するので

女性ホルモンが何らかの影響を与えているのでは

無いかと考えられています。

 

手根管症候群になりやすい人は、

手を酷使する職業や趣味をしている人です。

 

例えば、職業が大工、シェフやデスクワークが

仕事の人に多くいです。

趣味では、裁縫を趣味にしている人です。

 

腎臓が悪く透析(人工的に血液をろ過する治療)を

する人も手根管症候群になりやすいです。

 

理由は、透析は腎臓が悪く体で血液のろ過が

出来ない方の血液を、機械を使って人工的に

ろ過すると言う治療なのですが、透析では

アミロイドと言う物質をろ過しきれません。

 

このアミロイドが体に溜まってしまい、

溜まる場所が手首の所にも溜まってしまうので、

それによって正中神経を圧迫してしまい

手根管症候群になってしまいます。

手根管症候群の予防法

手根管症候群はひどくなると

手首から親指、人差し指、そして中指が

しびれてきます。

 

また、親指の先と他の指先をくっつける

動作がしづらくなります。

 

最初はただの手首の痛みだと思って、

湿布など貼ってそのままにしてたら悪化して、

整形外科などの病院で受診するケースが多いです。

 

手根管症候群は直ぐに見つけることができれば

直ぐに良くなることが多いので安心して下さい。

 

ただ、手首を使うことがが多い人は

手首を固定しないと痛みやしびれが

直ぐに消えないです。

 

手首を使わなければ症状は悪化しないので

テニスで使うようなリストバンドではなく、

ゴムバンドで巻くタイプのサポーターで

しっかり手首を巻いて固定すると

手首を使っても痛みやしびれが軽減します。

 

痛みやしびれが消えるまでは、

手首をよく動かした後に氷水で10分間

冷やす習慣を行えばさらに早く良くなります。

 

また、ビタミンB6のサプリメントを摂取すると

良くなると言われています。