オスグットシュラッター病 osgood-schlatter(脛骨骨端症)
スポーツを行っている子供で
小学校から中学校に上がる時によくみられます。
原因は足の筋肉が骨の成長よりも
早いことです。
大腿部の前側の筋肉(大腿四頭筋)が
膝を通ってお皿の下に付着しているのですが、
筋肉の過緊張によって、この部分が剥がれる疾患です。
その他大腿部の後側の筋肉(ハムストリングス)の
筋力低下や土踏まず減少による内股も原因となります。
症状
- 患部に熱感がある
- お皿の下がふくれている
- 大腿部の前側の筋肉に力を入れると痛い
重症
- 膝が伸ばせない
- お皿の下が異常に大きくふくらんでいる
- 歩行が困難
ひどいと骨が完全にはがれてしまう
剥離骨折などが生じ、膝が完全に伸ばせなく
なりますので早期発見、早期治療を
心がけて下さい。
オスグット対策は症状はひどい時は
安静が1番です。
次にアイシング、固定、ストレッチです。
アイシング方法はビニール袋や氷嚢に氷を入れ、
氷が浸るまで水をいれます。
アイスパックやアイスノン、保冷剤は凍傷になる
危険性がありますので絶対に使用しないで下さい。
また湿布も効果はありますが、直ぐに痛みを
軽減させるなら氷水の方が効果があると思います。
アイシングは最初は冷たくしびれてくるかも
しれませんが、3分我慢して頂ければ慣れてきます。
我慢できない方はガーゼの上から当て下さい。
感覚が麻痺してきて無痛無感状態になりますが、
氷水であれば問題ありませんのでご安心ください。
アイシング時間は10分で炎症がひどいときには、
一日に数回アイシングを行ってください。
但し、アイシングの間隔は最低でも2時間は
あけてください。
また、お風呂はアイシングする前に
入ってください。
固定は専用のバンド(オスグット・シュラッターバンド)を
お皿の下に巻いて筋肉の緊張を和らげます。
運動中、運動後の痛みはサポーターをして運動しても
OKですが常に痛い場合は完全休養が必要です。
来院目安ですが、運動中と運動、膝の下が痛い、
圧痛がある、熱感がある時は、治療が必要な時期だと
思って来院して下さい。
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