実際の症例
先日、椅子に座ると右お尻が痛い
という方がお見えになりました。
病院で検査しても異常なし。
接骨院で治療しても良くならず。
安静にしていても痛みが消えず。
このお尻の痛みは、一体何が
原因なのか考えてみました。
考えられる5つの原因
①骨盤(仙腸関節)の捻挫
骨盤の関節である仙腸関節は
ウエストのやや下にあり
触るとボコっと膨らんでいます。
仙腸関節は仙腸靭帯という強い靭帯で
覆われて仙腸関節が大きく動かないように
固定されています。
骨盤の捻挫をすると、この靭帯が
伸びてしまい、仙腸関節が固定されず
グラグラして不安定になります。
座ったときに、坐骨を通して下から上に
突き上げられ、捻挫で緩んでいる仙腸関節が
正常な関節可動域を越えて痛みが発生します。
特にかたい椅子や床に座ったときに
顕著に痛みが出ます。
②坐骨の歪み
骨盤が前傾すると、坐骨が後ろに出ます。
座るときは左右の坐骨が当たるのですが
片方の座骨だけ当たると体重が2倍かかり
痛みが出ることがあります。
骨盤の前傾は左右の骨盤が前傾することは
まれで、どちらか片方の骨盤が前傾することが
ほとんどです。
片方の骨盤が前傾した側の坐骨は
後ろへ大きく傾くので、うつ伏せで
寝るとお尻が浮いて見えます。
③仙骨の歪み
お尻の骨であるホームベースの形をした
仙骨は左右上下、時計回りや反時計回りに
歪むことがあります。
仙骨が左右に歪むと、
座ったときに痛みが出ることがあります。
例えば、仙骨が左に傾くと
仙骨左側は下がり、右側は
上に上ります。
ちょうど船が左側に傾いた
イメージです。
この状態で座ると、
仙骨右側が上っているため
左側よりも当たりやすくなり
体重が均等にかからず
痛みが出ることがあります。
この場合、お尻の右側で座ると
痛みが出やすいので、左側で
座りたくなります。
④尾てい骨の歪み
尾てい骨は仙骨の下にあります。
尻尾の部分ですが、とても柔らかいので
骨折や歪みやすいです。
尾てい骨がお腹の方へ中に
入り込んでしまうと、座ったときに
痛みが出ます。
尻もちやお尻を打撲したときに
骨折や歪みが発症することが
多いです。
尾てい骨から頭まで神経が
繋がっているので、頭痛がでることが
よくあります。
施術によって、歪んだ尾てい骨を
元の位置に戻せば、直ぐに痛みが
消えます。
⑤梨状筋症候群
お尻の筋肉である梨状筋が緊張して
梨状筋の下を通っている坐骨神経を
圧迫して痛みや足にしびれ出ます。
座ったときに、さらに強く坐骨神経を
圧迫するので痛みやしびれが出ます。
女性に多く、
自転車によく乗る人や
プールで平泳ぎしている人
乗馬をする人に多く見られる
疾患です。
超音波治療で
梨状筋が緩みやすいので
効果的です。
もともと上向きで寝ると尾てい骨が痛くなるので、横向きで寝たりベッドでしか眠ることができませんでした<尾てい骨痛>
もともと上向きで寝ると 尾てい骨が痛くなるので、横向きで寝たりベッドでしか眠ることができませんでした。
デスクワークのパートを始めて1年半ほど経った頃から尾骨にも痛みが出るようになり、背もたれに寄りかかって 座ることができなくなり、ネットでの口コミ見てこちらの接骨院に来ました。
整形外科では骨に異常はないと言われ痛み止めの薬を服用しても治らなかったのです。
コツコツさんで施術してもらい内側に尾骨が入りこんでいると分かり、正常な位置に戻していただいたら、今までの痛みが和らぎました。
完治するまでお世話になりたいと思います。
野乃下花子 名古屋市 41歳