手術しなくても治るヘルニアと手術しても再発するヘルニア

目次

    ヘルニアでこんな悩みはありませんか?

    • 整形外科のリハビリや接骨院・整骨院に通院しても治らない
    • レーザー手術をしてもヘルニアが完治しなかった
    • 数年前にヘルニアの手術をしても、手足にしびれが残った
    • 病院で何度も手術を勧められた
    • 痛み止めの薬や湿布、コルセットをしても良くならない

    初期症状であれば、手術しなくても80%治る

    信じられないかもしれませんが、アメリカの

    医学データでは腰椎椎間板ヘルニアは、

    初期症状であれば手術しなくても約80%の確率で

    良くなると発表しています。

     

    事実、最近の病院ではヘルニアの手術件数が

    過去に比べて減少傾向にあります。

     

    当院でも、初期症状の患者さんは約8割~9割、

    手術しなくても、手技療法で良くなっています。

    患者さんの声を読んでみて下さい

     

    初期症状だと手術しなくても

    腰椎椎間板ヘルニアが治る理由は、

    神経を圧迫している椎間板がほとんど水分で

    できているため、治療によって膨らませたり、

    縮ませたりして形を変えことができるからです。

     

    ヘルニアは骨と骨の間にある椎間板という軟骨が

    膨らんだり、飛び出したりして近くを通っている

    神経を圧迫して痛みやしびれが出ます。

     

    膨らんだ椎間板を凹ませたり、飛び出した

    椎間板を押し込むことができれば、神経を

    圧迫することがなくなるので良くなります。

     

    初期症状では椎間板が膨らんでも

    それほど大きくはなく、また飛び出しても

    小さいため、早く治療を開始すれば

    元の状態に戻りやすいため治りやすいです。

     

    手技療法で治る目安としては椎間板がどれだけ

    膨らんだり、飛び出して神経を圧迫しているかです。

     

    神経を包んでいる管を脊柱管というのですが

    腰の場合、脊柱管の幅が約15mm、首の場合は

    約13mmです。

     

    MRIで膨らんだり、飛び出した椎間板を見た場合

    脊柱管の幅の半分以上超えて圧迫していると

    手技療法で治すのは難しいと言われています。

     

    つまり手技療法で治る可能性があるのは

    腰椎ヘルニアであれば8mm以下、

    頸椎ヘルニアであれば7mm以下の椎間板の

    膨らみや飛び出しです。

     

     

    初期症状かどうかの判断ですが

    1つの目安として痛みやしびれが腰やお尻で

    とどまっていること、動けること、歩けることです。

     

    初期症状でない場合は痛み・しびれが腰やお尻だけなく

    太ももの外側、すね、指先まで出ていること、前屈・後屈が

    できないこと、歩行困難、足に力が入らない、足の感覚が

    おかしいです。

     

    この場合は直ぐに治療を開始しないと手術することに

    なります。

     

     

    もしも、ヘルニアなのかどうかも分からない場合は

     

    ①朝起きた時、腰が痛い

    ②せき、くしゃみでズキッと痛みが走る

    ③前屈をすると痛みがでる

     

    上記の項目で2つ以上当てはまる人は

    ヘルニア、もしくはヘルニア予備軍の可能性が

    あるので、病院でMRIを撮ってもらうことを

    お勧めします。

    ヘルニアの手術とは

    ヘルニアの手術に健康保険が適用される切除術が

    あります。これは神経を圧迫している飛び出した

    椎間板を切り取ることです。

     

    以前はヘルニアを起こしている腰をメスで

    切開して、椎間板を切除していましたので

    手術跡が残っています。

     

    しかし、今は内視鏡を使って手術を行うことが

    主流になっているので手術跡が小さく、目立たない

    メリットがあります。しかし、内視鏡の手術は高度な技術が

    必要なので執刀する先生によって手術後の状態が

    変わってきます。

     

    手術をして再発しないこともありますが、100%完治する

    保証はないので、必ず手術前にそのことについての承諾書に

    サインすることになります。

     

    理由は飛び出した椎間板は人間の身体を動かしている

    脊髄神経を圧迫してるので、手術はとてもリスクを伴う

    からです。

     

    重度のヘルニアでは脊髄神経を傷つけないないために

    リスクを回避して完全に椎間板を切除できないこともあります。

     

    まれに脊髄神経を手術によって傷つけてしまうこともあるので

    その場合は後遺症が残ってしまいます。

     

    最近はヘルニアに対する治療は

    手術はできるだけ行わない方向になっています。

     

    ヘルニアが軽度であれば、手術をしなくても

    痛み止めやブロック注射、硬膜外注射

    などで良くなることがあります。

     

    中程度であれば、牽引や特殊な施術によって

    良くなることがあります。

     

    重度であれば、対処療法では限界があるので

    手術することが多いのですが、手術を行わない場合は

    自然治癒を待つことになります。

     

    自然治癒で良くなる場合は、大きく飛び出した椎間板が

    マクロファージという細胞が吸収してくれるのですが時間が

    かかります。経験上2~3ヶ月間かかることが多いです。

     

    そのため、痛みやしびれがどうしても我慢できない人は

    手術に踏み切る患者さんが多いです。

    手術してもヘルニアが再発するケース

    手術しても再発する場合、手術したヘルニアの場所ではなく

    違う場所がヘルニアになることが多いです。

     

    その理由は、手術によってクッションの役割をしている

    椎間板が切り取られて小さくなるため、下の椎間板に

    負担がかかるからです。

     

    臨床数から腰椎椎間板ヘルニアであれば

    4番目の5番目の間のヘルニア手術、

    頸椎椎間板ヘルニアであれば5番目と6番目の

    間のヘルニアの手術が多いです。

     

    手術後、再発する好発部位は腰であれば

    5番目と仙骨の間のヘルニア、首であれば

    6番目と7番目の間のヘルニアです。

     

    手術すれば手術したヘルニアは良くなるのですが

    他の場所がヘルニアになりやすくなるので、手術後は

    再発しないためにリハビリと腹筋など腰の筋肉を

    つけることが大切です。

     

     

    他に手術してもヘルニアが再発するケースは

    重度のヘルニアです。

     

    椎間板が大きく飛び出して、神経を強く圧迫し

    癒着している場合です

     

    手術で飛び出した椎間板を取り除くときに

    神経と癒着しているため、慎重に行わないと

    神経を傷つけてしまうため、完全に取りきれない

    ことがあります。

     

    そのため、残った椎間板がまだ神経を圧迫しているため

    再発することが多く、もう一度手術することになります。

    まとめ

    「手術しなくても治るヘルニアと手術しても再発する

    ヘルニア」は、いかがだったでしょうか。

     

    まとめると、手術しなくても治るヘルニアは

    初期症状の段階です。

     

    初期症状とは、痛みやしびれが腰やお尻で

    とどまっていること、動けること、歩けることです。

     

    この時に、直ぐに治療を開始すれば、約80%の確率で

    良くなるので、ヘルニアの治療を専門としている

    病院や接骨院で直ぐに診てもらうことをお勧めします。

     

     

    手術しても再発するヘルニアは大きく分けると二つあります。

    1つは手術した場所とは違う場所がヘルニアになってしまう

    ケース、もう1つは重度のヘルニアです。

     

    手術をすれば必ず完治すると思っている方も

    いると思いますが、再発することもよくあるので

    覚えておいて下さい。

     

    再発しないためには、運動によって腰の筋肉を

    鍛えて、体重を落とすことです。

     

    手術で痛みやしびれが消えたからといって

    運動不足が続いたり、体重が増加すると再発する確率が

    非常に高くなるので注意して下さい。