変形性膝関節症になる前の膝の痛みの原因とは

目次

    変形性膝関節症

    高齢者に多い変形性膝関節症。

    膝関節を支える筋肉や靭帯、軟骨が

    損傷して痛みが起きると言われています。

    サプリメントは意味がない?

    痛みを軽減させるために、関節軟骨を構成している

    コンドロイチンやグルコサミンンなどのサプリメントを

    飲んでいる方は多いと思います。

     

    研究では痛みを緩和させる効果はないと

    報告されています。理由は、サプリメントは

    口から摂取するので胃や腸で分解されて

    しまうからです。

     

    また、関節軟骨は血流が乏しいので

    成分が届くのが困難だと考えられいます。

    変形性膝関節症の原因

    変形性膝関節症の原因として

    まず考えられるのは加齢です。

     

    歳をとって筋力が低下すると

    靭帯や軟骨の弾力性が失われます。

     

    膝関節のクッション機能も低下して

    負荷がかかりやすくなり炎症を起こして、

    徐々に変形していきます。

     

    変形性膝関節症が進行すると

    膝関節が腫れ、膝の屈伸が困難になり

    最悪、歩行困難になるので早めの対処が

    大切です。

    変形膝関節症以外の膝痛の病気

    ➀関節リュウマチ

    関節リュウマチは

    自己免役機能が壊れて、自分の身体が

    自分の身体を破壊する病気です。

     

    全身の関節がこわばったり

    痛みが生じます。

     

    指の第二関節が腫れて痛みだしたら

    リュウマチの疑いがあるかもしれません。

     

    初期の段階では、血液検査で

    判明しないこともあります。

    ②痛風・偽痛風

    痛風は過剰な尿酸が結晶化して

    足の関節、特に親指に痛みを

    引き起こします

     

    また、ピロリン酸カルシウムが

    結晶化して膝などに痛みを

    引き起こすのが偽通風です。

    ③化膿性関節炎

    化膿性関節炎とは

    関節内に細菌が入り込み、軟骨や骨を

    破壊する病気です。

     

    症状は関節の痛み、腫れ、発熱などです。

    ④半月板損傷

    半月板は膝関節に挟まれている

    クッション機能の役割を果たす大切な軟骨です。

     

    40代を越えると、傷ついたり

    割れたり、転倒や打撲によって

    損傷しやすくなります。

     

    症状は急激な膝関節内の腫れ、

    膝関節のロッキング、

    膝内部の深い痛みなどです。

     

    以前は損傷した半月板は

    手術で全て摘出していましたが

    今はできるだけ残すようにしています。

     

    半月板は血流が乏しいので

    損傷したら再生は難しいと言われています。

    変形性膝関節症前に起きやすい膝蓋大腿症候群

    膝蓋大腿症候群とは?

    中高年に多いのが膝蓋大腿症候群。

    この疾患が進行すると変形性膝関節症に

    なりやすいです。

     

    膝蓋大腿症候群は

    お皿の膝蓋骨と太ももの大腿骨が接触して

    起きる膝の痛みの総称です。

     

    膝から下の骨、脛骨が外側に

    捻じれて痛みを生じます。

     

    悪化すると膝の屈伸が困難になり

    歩行もスムーズにできなくなります。

    よくある原因

    原因は、偏平足、

    太ももの内側の筋肉、内側広筋の低下、

    太もも裏側の筋肉、ハムストリングスの緊張、

    下腿部の骨、脛骨の外側への捻じれ、

    かかとの骨である踵骨や

    足の骨である舟状骨の歪み

    などがあげられます。