五十肩でなければ4つ関節を動かせば腕は上がる

目次

    五十肩は痛くても、痛くなくても腕が上がらない

    肩が痛くて来院する患者さんは

    必ずと言っていいほど

     

    「先生、この痛みって五十肩ですか?」

     

    って聞いてきます。

     

    五十肩は、痛くても、痛くなくても

    腕が上がりません。

     

    痛くても腕が上がれば

    五十肩でない可能性が高いです。

    そもそも五十肩とは?

    五十肩は、英語でフローズンショルダーと

    言うのですが、「氷の肩」っていう意味に

    なりますね。

     

    肩の奥の筋肉が拘縮してしまって

    関節の動きが制限されてしまい

    腕が上がらなくなります。

     

    固まった筋肉が緩まれば

    良くなるのですが、どんな施術を行っても

    なかなか緩まないのが現実です。

     

    なので五十肩の治療は

    どうしても時間がかかってしまいます。

    五十肩の治療法

    最良の対処法は

    氷水によるアイシングを10分間

    患部に当てること。

     

    病院や整形外科では

    温めたほうが良いと言われますが

    五十肩は、冷やした方が効果が

    有ります。

    肩関節は、実は4つある

    肩関節は1つだと思っている方が

    多いと思いますが、実は4つあります。

     

    4つの関節が複合的に動くことによって

    腕を上げたり、下げたり、回したりできます。

    ➀肩甲上腕関節

    肩関節といえば、専門的には

    肩甲上腕関節になります。

     

    肩甲骨と上腕骨で関節を

    形成していて、脱臼はこの関節が

    外れた状態になります。

    ②胸鎖関節

    鎖骨の内側と胸骨で関節を

    形成しているのが胸鎖関節になります。

     

    鎖骨は、車で例えるとシャフトに

    当たります。このシャフトがクルクル

    回らないとタイヤである肩が回りません。

     

    肩から離れている関節ですが

    とても重要で、鎖骨が骨折してしまうと

    腕が上がらなくなります。

    ③肩鎖関節

    鎖骨の外側と肩甲骨で関節を

    形成しているのが肩鎖関節になります。

     

    肩から転倒すると、この関節を

    固定している靭帯が損傷することが多く、

    鎖骨の外側がボコッと出ます。

     

    腕はある程度上がるけど、

    耳までは上がらない場合、

    この関節が関係しています。

    ④肩甲胸郭関節

    最後に肩甲骨と胸郭で関節を

    形成している肩甲胸郭関節

     

    実際は、関節ではなくて

    胸郭の上に肩甲骨が乗っているだけで

    滑るように動きます。

     

    肩甲骨が回転することによって

    腕は上がるのですが、肩甲骨が

    胸郭にくっついたり、張りついたりすると

    腕が上げづらくなります。

     

    整体やマッサージなどで

    「肩甲骨はがし」といいわれる施術は

    胸郭に張りついた肩甲骨を動かす

    ことになります。

    4つの関節を動かせば腕は上がる

    上記でのべた4つの肩の関節を

    動かして可動域を広げれば

    五十肩でなければ、上がらなかった腕が

    ほぼ上がるようになります。

     

    例外として、よくあるケースは

    上腕二頭筋長頭腱炎。

     

    重たいものを急に持ち上げたときに

    発症することが多くて、肩の前側に

    痛みが出ます。

     

    腱が部分断裂などによって

    炎症が起きている場合は、関節を

    動かしても腕は上がりません。

     

    なので、腕はできるだけ動かさず

    患部を冷やして安静にする

    保存療法になります。

    肩の痛みで来院しました<肩痛>

    肩の痛みで来院しました。

    先生にみてもらったところ、初回で首の痛みが楽になり次の日の仕事にも気分良く行くことができました。

    肩の痛みで悩んでいる方はオススメです。

    春日井市 60代 女性