足の裏がしびれる足根管症候群とは?

足根管は、内くるぶしのかかと側にある神経や

血管が通るトンネル状の部分です。

 

足の裏のしびれは、足根管を通る

脛骨神経が何らかの原因で圧迫されて、

生じたものと考えられます。

 

内くるぶしのかかと側を指で押すなどして、しびれが

増すようなら足根管症候群の可能性が高いです。

足根管症候群の原因

原因は、さまざまですが、多くは

自主性腫瘍のガングリオンか、骨の病気や

骨折で出っ張ったかかとの骨による圧迫です。

 

エックス線、コンピューター断層撮影(CT)、

磁気共鳴画像装置(MRI)、超音波などで

検査し、しびれの原因である腫瘍や骨を

外科手術で取り除くのが最も効果的です。

手術は一時間ほどで終わります。

 

一方で原因不明も2~4割あります。

この場合は、しびれと痛みの軽減のため、

ビタミン剤で神経を回復させたり、炎症を

抑えるためステロイド注射を打ったりします。

 

足が変形している場合、足裏のアーチを支える

装具を靴の中に置くことによって治ることもあります。

足裏のしびれ

足裏のしびれは、糖尿病の合併症による

末梢神経障害や、背骨の神経が圧迫される

脊柱管狭窄症でも出ることがあります。

 

足根管症候群の治療を半年近くしても効果が

実感できないなら、これらの可能性も疑われます。

 

糖尿病や整形外科などの専門医を受診しては

どうでしょうか?

 

【中日新聞「紙上の診察室」より】