打撲をしてから足がパンパンに!「急性コンパートメント症候群」

  • 打撲をした
  • 骨折をした
  • 歩くと痛みが出る
  • 内出血が多量
  • 手や足がパンパンになり光沢がある
目次

    急性コンパートメント症候群とは?

    腕(前腕)や足(ふくらはぎ)には、いくつかの区画

    (コンパートメント)と言うものが存在していて

    区画には、神経・血管・筋肉が集まっています。

     

    この区画の中の圧が骨折や打撲などの外傷によって

    異常に高くなってしまい様々な症状を及ぼす疾患です。

     

    急性コンパートメント症候群は、特に下腿(前方区画)に

    多く発生します。

    急性コンパートメント症候群の原因は?

    ・打撲、骨折、捻挫、などの外傷。

     

    ・ギプスや包帯により外傷部位が

    圧迫されて起こる場合もあります。

    急性コンパートメント症候群の症状は?

     

     

    ・皮膚の光沢

    区画内圧の上昇により皮膚がパンパンになります。

     

    ・手足の痙攣

     

    ・運動時痛

     

    ・手足が動かしにくい

     

    ・神経の麻痺

    急性コンパートメント症候群は24時間以内に処置を

    しなければ区画内の組織が死んでしまい、手や足に

    神経性の麻痺がおこり重篤な変形が残ってしまいます。

    急性コンパートメント症候群の後遺症は?

    ・神経や筋肉の壊死。

     

    ・鷲手変形(写真)などの変形・拘縮。

    急性コンパートメント症候群の対処法は?

    ・急性コンパートメント症候群は直ちに病院に行き

    筋膜切開(皮膚を切りコンパトメント内の内圧を逃がす手術)

    を行う必要があるので急性コンパートメント症候群の症状が

    見られれば救急車を呼んでください。

     

    ・通常の外傷の場合ではRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を

    行いますが急性コンパートメント症候群の場合はRICE処置は

    安静にすること以外は行わないでください。

    冷却・圧迫・挙上を行うと急性コンパートメント症候群の

    進行を助長してしまいます。