- 肩から落ちてぶつけてしまった
- 鎖骨に直接ものが当たった
- 首を骨折している側に傾けると楽
- 骨折している側の腕をしていないほうの腕で支えるとさらに楽
- 手がしびれる感じがある
鎖骨骨折とは?
・鎖骨とは、首の付け根のあたりにある骨のことで
この骨が骨折を起こすことで鎖骨骨折となります。
・鎖骨骨折では様々な症状が出るのでそれを
紹介していきます。
・また、小児が鎖骨骨折を起こした際に注意すべき点も
紹介します。
鎖骨骨折の原因は?
・転倒した際に手をつくことができずに
肩から落ちてしまった際に、鎖骨に衝撃が
伝わり骨折します。
柔道で技をかけられた時に受け身をとれずに
床に落ちた時に発生しやすいです。
・鎖骨を直接ぶつけた場合。
鎖骨を何かで殴られた時や、ラグビーでスクラムを
組んだ際などにも発生することがあります。
鎖骨骨折の症状は?
・皮下出血
鎖骨骨折では皮下出血が著名に現れます。
胸のあたりやわきの下、腕などに現れることが
多いです。
・鎖骨の変形
鎖骨には筋が付着しているので、骨折した部分が
筋に引っ張られ体表から見た時に、鎖骨がボコッと
飛び出しているように見えるくらい変形します。
・顔の向きを変えて、首を傾けると楽になる(逃避姿勢)
鎖骨には胸鎖乳突筋という筋が付着しているのですが、
この筋が鎖骨の変形(転移)に深くかかわっているので
この筋が緩むことで痛みが楽になります。
その姿勢とは、まず首を鎖骨が折れている側に傾けて
顔は鎖骨が折れていない側を向く姿勢です。
これで胸鎖乳突筋が緩むので痛みが和らぎます。
さらに、鎖骨が折れている側の腕を鎖骨が折れていない側の
腕で支えて少し持ち上げていただくとさらに楽になります。
鎖骨骨折を医療従事者が見る場合の注意点は?
・肩鎖関節脱臼との鑑別。
鎖骨骨折と肩鎖関節脱臼は見た目が
類似するのでしっかりと触診を行って
鑑別診断をすることが大切です。
・小児が鎖骨骨折をした場合。
小児の骨折は発生機序(どうして骨折が起きたのか)が
分からない場合が多く、鎖骨骨折を小児がした場合は
骨折をした時に頭部をぶつけている可能性があるので
必ず頭部外傷も疑わなければいけません。
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