小児の骨折  ソルターハリス分類

ソルターハリス分類とは?

Ⅰ型からⅤ型まであり、レントゲンなどで

撮影した骨折の形によって

分類されます。

 

小児には、骨端軟骨と言うものが骨の端の方に

あります。

その骨端線を基準に小児では様々な

骨折をします。

その骨折の仕方によって分類されたものが

ソルターハリス分類です。

 

一般的には、Ⅰ型とⅡ型は治療後の

経過は良好で、

 

Ⅲ型とⅣ型は、治療後の経過が悪い場合があり

手術治療になることが多いです。

 

そしてⅤ型は、最も治療後の経過が悪い

場合が多いです。

 

 

 

Ⅰ型

骨端軟骨の完全な分離で

骨端軟骨部以外の骨折は

伴わないもです。

 

ソルターハリス分類のなかで一番

軽傷で治療経過も良好です。

 

 

 

Ⅱ型

骨端軟骨の骨折と骨幹端(骨の中心の端の辺り)

の骨折を伴うものです。

 

ソルターハリス分類の中で最も頻度の高い

ものですが、治療経過は良好で、成長障害も

ほとんどありません。

Ⅲ型

骨端軟骨の分離と骨端部の

骨折を伴うものです。

 

頻度は非常にまれですが、

治療経過が悪い場合があるので

手術適用になる場合が多いです。

 

 

 

Ⅳ型

骨端から骨端軟骨を超えて、

骨幹端にまで及ぶ骨折を

伴っているものです。

 

重症度が高く、成長障害が残りやすいです。

 

Ⅳ型もⅢ型と同様、手術適用となります。

 

 

Ⅴ型

骨に対して縦方向に

力が加わることによって

骨端軟骨が圧迫されつぶれてしまう

形態のものです。

 

ソルターハリス分類の中でも

最も重症度が高く、成長障害は

もちろんありそれに加えて、骨が

変形してしまう場合もあります。