歩くのも困難な急性の腰椎ヘルニアの

患者さんがお見えになりました。

どうしても明日、仕事に行きたいから

一回で治してほしいと訴えらえました。

症状の経過を聞いてみると、

一昨日から腰から左足にかけて違和感があり、

昨日、悪化して仕事を休み、腰から左臀部、

左足にかけてしびれがあり辛かったそうです。

夜もぐっすり眠れず、特に左ふくらはぎの鈍痛が

ひどく、自分の足じゃないみたいな感覚だそうです。

コルセットをしていましたが、

「く」の字の姿勢でしか歩けない状態で、

腰を真っすぐに伸ばすと左足にしびれが

走るそうです。

整形外科でレントゲンを撮った結果

腰骨の下ほうが狭いと診断され、後日

MRIを撮ることになりました。

ロキソニン系の痛み止めを薬を

処方されたのですが、痛みやしびれは

消えなかったそうです

春日井市で腰痛やヘルニアを治せる

接骨院を検索してもらって当院に

来て頂きました。

ベッドの上に座ってもらって問診をしていると

左足をベッドの上に乗せて深く曲げると

楽になるとおっしゃっていました。

一般的なヘルニアは、座っているほうが

軟骨（椎間板）が飛び出しやすく、

神経に触れ、痛みやしびれが出てきます。

例外として、５番目の腰骨と臀部の骨（仙骨）の

間のヘルニアは立っていても、座っていても

痛みやしびれが出ます。

多分、ここがヘルニアになっている

可能性が高いです。

患者さんに聞いてみても、

先生からレントゲンを見せられたとき、

腰骨の一番下が狭かったとおっしゃって

いたので間違いないかと思います。

確認のため、親指の力を入れてもらったり

足を上げる検査を行ったのですが、

どちらも陽性で、腰骨の隙間が

かなり狭くなっていることが

予測されます。

ひどいヘルニアでも一回で治したことも

ありますが、時間がかかることもあります。

実際のところ、施術をしてみないと

結果が分からないのが正直なところです。

ヘルニアの基本的な治療法は

狭くなっている腰骨を広げたあとに

飛び出した椎間板を押し込む流れです。

レントゲンやMRIを撮って

骨と骨の隙間がどれくらい狭いのか

飛び出した椎間板が、どれくらい出ているのか

分かれば、施術で治るのかどうか、

治る場合、どれくらい時間がかかるのか

伝えることができます。

重度のヘルニアの場合、立っているのも

座っているのも困難なので、横向きで施術します。

痛みやしびれが出ない範囲で

膝を曲げながら、隙間が狭い部分を

両手を使って広げていきます。

上手くいかない場合には

上側の足を伸ばして軽く牽引しながら

腰の隙間を広げていきます。

ヘルニアの状態によって

ベッド上での患者さんの体制、

牽引する方向、力、角度が

変わってきます。

どんな施術でも、痛みやしびれが出ない、

もしくは軽減する施術が、最良で効果が

高いと考えています。

今回は、仰向きで寝て、しびれが出ている

左膝と左股関節を直角に曲げた状態で

左足を牽引するとしびれが消えました。

• 休診日水曜/土曜の午後/日・祝