整形外科でのヘルニア手術の種類

切開手術(Love法:ラブ法)

ラブ法は昔から行われているオペです。

全身麻酔で行われます。

 

メスで腰を5センチ前後、縦に切開して

飛び出した椎間板を切除します。

 

オペ後は数週間の入院と訓練が必要です。

 

最近はマイクロラブ法(Micro Love法)法と

いってオペ跡を小さくするために、

神経を傷つけないないために顕微鏡を

使って行われるようになってきました。

 

身体に負担がかかりますし、オペ後は

身体を固定され動けません。

 

そのうえ数週間の入院も必要です。

 

●メリット

・保険が効く

・確実に飛び出した椎間板を確実に

除去できる

・効き目が高い

・顕微鏡を使えればり直視下よりも

効き目が高い(MLD法)

・内視鏡を使ってオペができる(MED法)

 

●デメリット

・オペ時間が他のオペに比べて長い

・全身麻酔のため体に負担がかかる

・ラブ法の場合、傷跡が大きい

・3週間程度の入院しなければならない

・再発しないためにリハビリが必要

内視鏡を使った手術(PED法)

内視鏡を使ったヘルニアのオペである

PED法は2003年に出沢明先生によって

初めて日本に導入されました。

 

ヘルニアのオペでは画期的だと思います。

今後、このオペが主流になることは

間違いないでしょう。

 

なぜなら、体に対する負担が少なく、

オペ時間も短い。

 

入院する必要もなく傷跡が小さい。

 

保険も効くので経済的負担も少ない。

 

●メリット

・一日でオペは終わるので入院する

必要がない

・内視鏡でオペするので傷跡が少ない

・局所麻酔なので身体への負担が少ない

・再発率が少ない

 

●デメリット

・高度な技術が必要なためPEDオペが

できる先生が少ない

・PEオペが受けられる施設が少ない

・ヘルニアの状態によってはできない

こともある

レーザー

レーザーオペは他のオペと違って

飛び出した椎間板を切り取るのではなく

椎間板の真ん中にレーザーを当てて

ドーナッツのように穴を開けます。

 

その穴を埋めるために椎間板が入り込み、

飛び出した椎間板が引っ込むという手術です。

 

このオペは切開手術や内視鏡手術と違って、

直接見て行うのではなくレントゲンで間接的に

見ながらレーザーを当てるので、成功するか

しないかは先生の技量に関係してきます。

 

●メリット

・オペは一日で終わる

・入院しなくてもよい

・ヘルニアの初期の段階では効き目が高い

・体への負担が少ない

・直ぐに状態が和らぐ

 

●デメリット

・100%なおる保証はない

・保険が効かないため費用が高額(自費治療)

・ヘルニアの中期・後期は初期に比べ

効き目が下がる

・一回のオペではなおらない場合は

もう一回受けなければならない

・再発する可能性がある